振込手数料などが安いため、ネット銀行をメインバンクとしている個人事業主や中小法人も多くなってきました。所得税などの還付金が受け取れるネット銀行、振替納税ができるネット銀行をまとめてみました。
還付金を受け取る
受け取れるネット銀行
所得税や法人税、消費税の申告時点で納めすぎている場合には、その分の金額が返ってきます。これを国税還付金と言います。
基本的に国税還付金は金融機関の口座で受け取りますが、ネット銀行については国税還付金を受け取れるところと、受け取れないところがあります。
行名 | 受け取りの可否 |
住信SBIネット銀行 | ○ |
楽天銀行 | ○ |
ソニー銀行 | ○ |
新生銀行 | ○ |
イオン銀行 | ○ |
GMOあおぞらネット銀行 | × |
じぶん銀行 | × |
ジャパンネット銀行 | × |
セブン銀行 | × |
大和ネクスト銀行 | × |
オリックス銀行 | × |
野村信託銀行 | × |
還付金が受け取れても振替納税ができない銀行があります。注意してください。
受け取れない場合は
その他の金融機関で受け取る
ネット銀行以外の全ての銀行や信用金庫、農協などでは受け取ることができます。開設しているネット銀行が受け取れないときは、自分が持っている他の金融機関を指定しましょう。
口座の名義と申告した本人の氏名(もしくは法人名)が一致していなければ受け取りはできません。特に結婚や離婚で姓が変わった人は気をつけてください。
現金で受け取る
国税還付金は現金でも受け取ることができます。受け取りは郵便局やゆうちょ銀行だけになりますが、申告書に指定することによって手続きが行われます。
ただし、現金での還付は口座での受け取りと比べ非常に手順が多いので、やむを得ないときだけ利用することをおすすめします。
詳しくはこちらのページでまとめています。
還付金を受け取れない口座を指定してしまった場合は、現金で受け取るようになります。
振替納税をする
自動引落しができるネット銀行
個人の所得税や消費税の納付や予定納税、中間納付は、あらかじめ税務署に書類を提出することによって、自動で口座から引き落とされる手続きを行うことができます。これを振替納税と言います。
納付の方法はいくつかありますが、振替納税は、指定した預金が不足していなければ完全自動的に納付が行われるため、多くの人が利用しています。ただし、ネット銀行については振替納税ができるところと、できないところがあります。
行名 | 口座引落の可否 |
住信SBIネット銀行 | × |
楽天銀行 | × |
ソニー銀行 | × |
新生銀行 | ○ |
イオン銀行 | ○1 |
GMOあおぞらネット銀行 | × |
じぶん銀行 | × |
ジャパンネット銀行 | × |
セブン銀行 | × |
大和ネクスト銀行 | × |
オリックス銀行 | × |
野村信託銀行 | × |
還付金が受け取れても、振替納税ができない銀行があります。注意してください。
振替納税できない場合は
その他の金融機関を指定する
ネット銀行以外の全ての銀行や信用金庫、農協などは自動引落することができます。開設しているネット銀行が受け取れないときは、自分が持っている他の金融機関を指定しましょう。
口座の名義と申告した本人の氏名(もしくは法人名)が一致していなければ口座振替できません。特に結婚や離婚で姓が変わった人は気をつけてください。
クレジットカードで納付する
平成29年から所得税を始めとする国税の納付をクレジットカードで行うことができるようになりました。専用のwebサイトでネットショッピングのような形で行います。
24時間いつでも利用できます。納付額に応じて別途に決済手数料がかかってしまいますが、クレジットカードのポイント還元で相殺もしくはお得になることもあります。
詳しくはこちらのページでまとめています。
コンビニ納付
専用の納付書を使ってコンビニで現金で納付する方法です。30万円までの納付に対応しています。
申告所得税や消費税を納付する場合は、申告書の作成が完了したあとに税務署に問い合わせて、専用の納付書を送ってもらう必要があります。納付書が送られてくるまで時間がかかるため、申告書の作成が期限ギリギリになってしまうときには使えない方法です。
金融機関や税務署で納付
銀行などの金融機関や税務署の窓口で納付することも可能です。
専用の納付書を使って現金で(金融機関なら預金からも)納めます。金融機関で納付する場合、納付書は必ず窓口で用意しているわけではないので事前に確認をしておきましょう。
e-taxで納付
国税庁が運営しているe-taxで金融機関の預貯金口座などから振込んで納付する方法です。
そもそも、この方法を利用するには電子申告(インターネットサイトから確定申告)をしなければならないため、利用している人はあまり多くありません。
- イオン銀行は平成30年11月からできるようになりました。 ↵