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申告後の還付金を現金で受け取る方法とは?

所得税や消費税、法人税の還付金を現金で受け取る方法についてまとめてみました。預金口座で受け取りたくない人は参考にしてください。

国税の還付金について

  • 所得税(確定申告)
  • 消費税
  • 法人税

国税の中でも3つの税金を対象に説明します。

現金でも受け取れる

通常、所得税や消費税、法人税の申告で還付金が発生するとき、申告書に金融機関の口座を記入すると、後日その口座に還付金が振り込まれます。

還付金を受け取る方法はもうひとつあり、預金口座を通さず、現金で受け取ることができます。

郵便局、ゆうちょ銀行を指定する

還付金を現金で受け取る場所は郵便局、ゆうちょ銀行のみと限られています。その他の金融機関や税務署、現金書留では受け取れません。

還付金を受け取る郵便局、ゆうちょ銀行を指定します。還付金は受け取りは指定したところのみになります。
 icon-chevron-circle-right  全国の郵便局、ゆうちょ銀行(日本郵政グループ) 

指定する郵便局は管轄のと同じにしたほうがいい

還付金を受け取るための通知書は簡易書留で届きます。簡易書留なので不在のときは郵便局まで取りに行く必要があります。

還付の受け取りを自宅や納税地の管轄ではない郵便局にしていないと、2か所の郵便局に行くことになってしまいます。簡易書留を自宅や納税地で受け取る自信がない人は管轄の郵便局を選択しましょう。

還付金を受け取る方法

申告書に記入する

申告書の右下の「郵便局名等」に還付金を受け取る郵便局、ゆうちょ銀行を記入します。

それ以外の欄には何も記入ぜず、通常通り申告書を提出します。

所得税の確定申告書

消費税の申告書

法人税の申告書

支店や出張所を指定するときは忘れずに最後まで記入しましょう。

税務署から簡易書留で届く

申告書を提出してから1ヶ月後くらいに税務署から茶封筒が送られてきます。

税務署からの書類はいつも普通郵便ですが、還付のための重要な書類なので簡易書留でした。不在だと郵便局まで身分証明書を持って取りに行かなければなりません。

簡易書留の郵送料は還付金からは差し引かれません。税務署持ちのようです。

国庫金送金通知書が入っている

封筒には「国庫金送金通知書」という紙だけが入っています。還付金を受け取るための非常に重要な書類です。これがないと一切受け取ることはできません。

表面

裏面

裏面に記入する

裏面の領収証の欄に住所や氏名を記入して、押印をします。ここが空白だと還付金を受け取ることができません。郵便局やゆうちょ銀行に向かう前に書いておきましょう。

本人以外の人が還付金を受け取る場合には、委任状に納税者の氏名住所、領収証に代わりに受け取る人の氏名住所を記入します。

郵便局、ゆうちょ銀行に向かう

国庫金送金通知書に書いてある郵便局やゆうちょ銀行に行きます。手続きに必要なものを忘れないようにしましょう。

  • 国庫金送金通知書
  • 還付金を受け取る人の身分証明書(運転免許証など)
  • (印鑑)

裏面の領収証の欄を既に記入しているとき、印鑑は必要ありません。窓口で領収証を記入するときには必要になります。

還付金を受け取る

窓口で順番に手続きをしてもらい、還付金を受け取ります。金額が合っているか確かめましょう。

実際に現金で還付金を受け取ってみた感想

時間も手間もかかる

自宅に不在通知が入っていたので、簡易書留の封筒を郵便局まで取りに行きました。

簡易書留を取りに行くところと還付金を受け取るところが一緒ならまだ楽ですが、場所が異なっていると、2か所の郵便局に行かなければなりません。私はそこまで考えていなかったので、2か所の郵便局に行くことになってしまいました。失敗です。

ゆうちょ銀行も非常に混み合う時間だったので、手続きまで30分ほど待ちました。郵便局の2軒回ったので移動時間も含めて1時間くらいかかってしまいました。

口座振込は非常に楽

口座振込は申告書に金融機関の口座を記入するだけで、受け取る手間がいらず、自動的に振り込まれるので非常に楽です。「口座振込を利用してください」と税務署が呼びかけていますが、事務処理や簡易書留の料金などを考えると、税務署としても口座振込の方が楽なのかもしてません。

やむを得ないときだけ

還付金を受け取れない一部の金融機関を利用していたり、どうしても口座に振り込まれて欲しくないなどやむを得ない事情がない限り、口座振替で還付金を受け取ることをおすすめします。

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